天網恢々疎にして漏らす


サロン第二回碁会決勝戦

                                      高野圭介自戦記

高野圭介 vs 二子 春林博之

         白逆コミ6目出し
         記録 宮垣 実

2006年6月4日 於 神戸サロン
173手以下略 黒1目勝ち


サロンルール
サロンルール
白からの逆コミ6目出しで始まった。


初め勇にして


後にて漏らす


多くを言うまい。
白は存分に打っていた。

白137か、どこかで、白の遅緩が始まった。

天網恢々疎にして漏らさず

しかるべきを大甘転回


敢えてするに勇なれば則ち殺、
敢えてせざるに勇なれば則ち活。
此の両者は、或いは利、或いは害。
天の悪む所は、孰れか其の故を知らん。
是を以て聖人は猶お之を難しとす。
天の道は、争わずして善く勝ち、
言わずして善く応じ、
召かずして自のずから来たり、
然々として善く謀る。

ああ
天網は恢恢、疎にして・・・
失う。



黒は手者。忍者の如き神出鬼没。
黒186の研ぎ澄ました手裏剣が飛んだ。

致命傷に倒れし後、ようやくにして、
どんでん返し・・・かと思ったが、